2020/04/30
こんにちは、幸せドクターのサポーター、
歯科医師×クリニック経営アドバイザーの 近 義武 です。
先日、歯科医師の友人と食事をしてきました。
寒いから鍋にしようということになって、てっちりを…
お酒も入って美味しく楽しいひとときでした。
鍋のスタイルはごくごく普通。
ふぐの切り身が野菜や豆腐などの具材と一緒に
まとめて出てきてあとは自分たちで鍋を楽しむスタイルです。
鍋、コンロ、出汁、具材、調味料。
これらを店側が用意すればあとは客側が調理します。
このシステムには店側にも客側にもメリットがあります。
店側は調理をしなくてすみますから
作業時間を節約でき、その分を他の仕事をこなすことで
単位時間当たりの売上アップが見込めます。
客側は人的コストが下がった鍋を
リーズナブルに楽しむことができます。
このシステムをよく考えてみると
店側の『調理』という業務を
お金を払って外部(客)に
アウトソーシングしているのと全く同じです。
つまり業務のアウトソーシング化によって
Win-Winの関係を築いているということです。
これは歯科医院内のことでも
十分に当てはめられます。
歯科医院の院長の時間の使い方
院長は総じて忙しいものですが、
いつ会って話を聞いても
「忙しい」しか言わない方というのは
何も考えていないのではないかと心配になります。
忙しくしているたいていの院長は
ほぼ間違いなく仕事を抱え込み過ぎています。
自分にできることを何でも自分で処理しようとする…
歯科医院の院長の良くない癖の1つです。
多くの歯科医院で院長は院内のどんな仕事でも
誰よりも上手にできてしまいます。
いわばチームのエースで4番です。
だからつい自分でやりたくなってしまうのです。
あなたの歯科医院の稼ぎ頭であるあなたは
収益に結びつく仕事を
最優先でやらなくてはいけません。
すなわち、収益の根源である「診療」、
その中で最寄り収益の大きい分野の「診療」、
さらには今後の収益を向上させる「集患・増患」、
「患者単価の増大」、「リピート率の向上」
などにために時間を使うべきです。
当然ですが、他のスタッフが実行可能なことや
アウトソーシングできることは
極力任せてしまうことが基本的な考え方です。
言い方は少し乱暴ですが、
『儲けの大きな仕事』
『儲けを大きくしようとする仕事』
『あなたにしかできない仕事』
以外は極力するな!ということです。
そういう仕事はを人に任せて
あなたの時間を有効に使えということです。
誰でもできてしかも収益が上がらない
「トイレ掃除」ようなことをしているのは
経営者としては失格です。
このようなことを院長が行うのは
もはやオカルトや宗教の類いとしか
私には思えません。
禁止する権限は私にはありませんが
それ以外の時間をさらに効率的に使うのは
さぞ大変だろうと思います。
社長の仕事が「最終決断しかない」という姿は
ある意味正しいのです。
『経営者としてどのように時間を使うべきか』
これをじっくり考える時間は
人によっては診療よりも重大です。
次の休診日にでも
じっくり考えてみませんか?