2020/04/30
あなたも肌感覚でなんとなく感じているかもしれませんが、
5〜6年前と比較して明らかに景気の潮目が変わってきています。
歯科医院経営を大きく変えるほどの好景気にはなってはいませんが、
オリンピックや皇太子殿下の御即位、ベアの復活や有効求人倍率の上昇など
景気へのプラス材料やそれを裏付ける指標がちらほらしつつある状況です。
しばらく前から、歯科衛生士不足、勤務医不足、分院長不足はありましたが
ここへ来て拍車がかかっていて、歯科界は深刻な人手不足の様相を呈しています。
私のところに持ち込まれる相談も
「人材確保」に関するものが相変わらず多いですが、
最近少し変わってきたことがあります。
こんにちは、株式会社120パーセント代表、
歯科医院、クリニックの集患・経営コンサルタント、
歯科医師の 近 義武 です。
以前は相当珍しかった「年中無休」「24時間診療」など
時間的な利便性を前面に打ち出した歯科医院が
それほど珍しくなくなってきました。
そこまで行かずとも、特に大都市圏では
深夜や早朝に診療を行っている歯科医院は
ずいぶん多く目にするようになりました。
確かに患者のニーズとして
「仕事は休めないから日曜祝日に治療を受けたい」
「出勤前や仕事帰りに受診可能な歯科医院が良い」
ということはあるとは思います。
現にそのニーズに応えている歯科医院が増えているのは上記の通りです。
しかし、そのような診療体制を維持するには
冒頭で話した以上の人手不足に直面するということでもあります。
一部では、人材が確保できないが故に
深夜、早朝、休日などの診療を取りやめる歯科医院や
分院経営から撤退を余儀なくされる法人も出てきています。
それに伴って近頃増えた相談は
『診療時間をどうしようか・・・』というものです。
診療時間はある意味簡単に、
他の競合歯科医院との差別化を図れるポイントでしたが、
人手不足のあおりを受けて変更をせざるを得なくなってしまったのでしょう。
そこでいざ「診療時間の変更」となった際に、
『ではどうしたものか・・・?』考えれば考えるほど煮詰まってしまって
やむなく相談においでになるというパターンです。
H先生もそのような院長の1人でした。