2020/04/30
一般に企業において、
経営理念や社是がないというところはほとんど存在しません。
内容の巧拙は別にして、経営理念や社是というのは
その企業の存在意義を示すものですから
それを持っていないまま企業経営をすること自体が
「ありえないこと」という認識なのです。
こんにちは、株式会社120パーセント代表、
歯科医院、クリニックの集患・経営コンサルタント、
歯科医師の 近 義武 です。
一般企業が経営理念や社是を掲げている理由はシンプルです。
それがなければ生き残る確率が小さくなるからです。
一般的な個人事業所は創業後1年以内にその4割ほどが淘汰されます。
10年生き残れる企業は12%程度しかありません。
1999年には483万社あった中小企業は
2014年には380万社と100万社以上が淘汰されました。
それほど生存競争が厳しいのですから、
経営理念や社是などでも自社をアピールしなくては
取引先等に知ってもらうことができないということなのです。
一般的な中小企業と比較して、歯科医院経営は
厳しくなってきたとはいえ、ここまで厳しくはありません。
法的整理という意味での倒産件数は、年間20件程度です。
1年間に1500〜2000の歯科医院が入退場をしていますが、
ここ10年の歯科診療所の総数は微増続きですし、
それ以前に至っては激増とも言える有様です。
このような経営環境なので、これまでは
経営理念や治療方針、ビジョンなどを掲げずとも
歯科医院経営はまずまず行えたわけです。
しかし、今後はそうも行かないことが予測されています。
公開は2019年7月10日まで