2020/04/30
こんにちは、歯科医院経営戦略の軍師、
株式会社120パーセント代表、
イケてる歯科医師の 近 義武 です。
歯科医院における診療で使用する歯科材料や消耗品は
会計処理上においては『変動費』と呼ばれる分類になります。
変動費とは、実際に治療の提供や商品の販売が
生じた段階で発生する経費を指します。
技工代、金属代、インプラントのフィクスチャーや
アバットメントの代金、メスや注射針など治療に用いる
消耗品代金、充填材料や接着剤代金などが含まれます。
言い方を変えると、
売上が発生した際に出ていく経費、
患者が全く来なければ発生しない経費のことです。
実際には在庫として管理しているわけですから
患者が来なくても出費することもありますが、
売上が大きくなればそれに連れて大きくなる経費です。
一般の小売業などでは、
変動費の中に「商品の仕入れ代金」が含まれています。
このため、変動費率を下げる=仕入れ値比率を下げることが
ビジネスの成否に大きく関わってきます。
歯科医院経営においては変動費率がもともと低いため
それほど重要視はされていません。
しかし、ここを下げることができれば
あなたの歯科医院はより効率的に
利益を生み出す体質になることができます。
変動費の圧縮
変動費率を低くする方法はいくつかあります。
・材料店や技工所をより安いところに代える
・高い材料の使用をやめて安価な代替品にする
・材料の無駄使いを減らして節約してする
こういったところが一般的な対策になります。
U先生もできる範囲でこれらの対策は行いましたが
それでも変動費率が高いと担当税理士から指摘をされました。
もうこれ以上の対策も思いつかないため
私のところに相談に来られました。
最終的にはU先生に3つの対策を提示し
それらを実行することで6%ほど
変動費率を下げてもらうことができました。
今回はU先生の取り組んだ
『3つの変動費率圧縮対策』
について話していきます。