2020/04/30
「やらなくちゃいけないのはわかっているんだが忙しくて…」
私がクライアントや相談に北方に多少突っ込んだ話をすると
よく聞かされる言い訳の1つです。
こんにちは、株式会社120パーセント代表、
歯科医院、クリニックの集患・経営コンサルタント、
歯科医師の 近 義武 です。
我々歯科医師の本分は「歯科治療」です。
ですから風潮としても「技術の習得が最優先」なところがあります。
乱暴な言い方をすれば『飯の種』な訳ですし
このこと自体を否定するものではありません。
ただし、歯科医院の院長であるなら、
「関心ごとは治療一辺倒」というわけにはいきません。
以前は「関心ごとは治療一辺倒」で何の問題もありませんでした。
1990年代のバブル経済が崩壊する以前は歯科医院を開設してしまえば、
どんなに「関心ごとは治療一辺倒」でも歯科医院経営は
おおむね成り立っていたからです。
宣伝などしなくても十分な数の患者が毎日来院し
その患者の懐具合にも十分な余裕があって
自費診療も難なく成約していました。
日本の財政においても毎年の税収が右肩上がりでしたから
保険点数の改正ごとに「新しい治療」が保険適応となり
将来の不安を感じる要素もほとんどなかったのです。
そんな状況であれば、経営などに目を向けることなく
ただひたすら治療の技術を磨くことが正義だったはずです。
経営に関心を向ける=守銭奴、みたいな認識だったのでしょう。
現在の歯科医院の経営環境からはとても考えにくいことですが、
たった30年ほど前はこれが歯科界の常識だったのです。
残念ながら『歯科医師の天国』はもはや雲散霧消しました。
我々は以前とは別の「新しい常識」の中で歯科医院経営を
していかねばならないのです。
公開は2019年7月20日まで